6月1日イベント情報

2014年6月1日(日)ハーティーセンター秦荘開館20年記念公演
劇団わらび座 ミュージカル 「小野小町」

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「小野小町」とは平安前期9世紀頃の女流歌人で、絶世の美女として伝わっています。
一説によると出身は現在の秋田県湯沢市小野(旧雄勝郡雄勝町小野)と言われており、晩年も同地で過ごしたのだとか。

 

小野小町の歌としては百人一首にも選ばれた「花の色は移りにけりないたづらに…」が有名ですが、脚本の内館牧子さんは小町が残したという「我死なば 焼くな埋むな 野にさらせ 痩せたる犬の 腹を肥やせよ」の歌に着目し、自分の人生を生ききった、美しいだけではない「強いからこそ美しい」女性として小町を描いています。

 

2007年4月~2008年1月まで秋田県わらび劇場で公演、震災を経て2013年8月より出演者も気持ちも新たに再演。

本年5月から7月にかけて上演される全国公演の内、滋賀県内で観られるのは唯一当館のみ!!

小町の「強さ」と「美しさ」をどうぞお見逃しなく!

 

公演日程
平成26年6月1日(日) 開場:13時30分 開演:14時
会場
ハーティーセンター秦荘:大ホール
出演
劇団わらび座 http://www.warabi.jp/
入場料

3,000円 全席自由
*当日は500円増 *未就学児の入場はご遠慮ください。

チケット販売

ハーティーセンター秦荘(月曜休館・午前9時~午後5時15分) TEL 0749-37-4110
愛知川公民館(月曜祝日休館・午前8時30分~午後5時15分) TEL 0749-42-5141
愛知川駅コミュニティーハウス・るーぶる愛知川(午前8時00分~午後5時00分) TEL 0749-42-8444

主催・共催
主催 : 一般社団法人愛荘町文化協会
後援 : 愛荘町・愛荘町教育委員会・株式会社エフエム滋賀
 
問い合わせ
ハーティーセンター秦荘(月曜休館・午前9時~午後5時15分・月曜休館) TEL 0749-37-4110

スタッ紹介

劇団わらび座

わらび座は民族伝統をベースに、多彩な表現で現代の心を描く劇団です。1951年2月 創立。民謡の宝庫と呼ばれる秋田県仙北市にホームベースを置き、現在、7つの公演 グループで年間約1,200回の公演を全国で行っています。海外公演は、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、ブラジルなど16カ国で行なっています。

文化と観光を結合した本格的な複合文化エリア「たざわこ芸術村」では、ホテル、温泉、地ビールレストラン、森林工芸館などを併せもち、中核となるわらび劇場では東北の素材を生かしたオリジナル・ミュージカルの制作・上演を行い、その他にも民族舞踊・太鼓・演劇・健康体操など様々なワークショップも行っています。

教育と文化の接点で取り組まれてきた「わらび座への修学旅行」は30年の歴史を持ち、毎年150校2万人の子どもたちがたざわこ芸術村を訪れ、ソーラン節や農作業を体験します。

地域との共生で進めてきたこれらの活動に対して、1989年に秋田県芸術文化章、1994年に文部大臣による地域文化功労者表彰、1995年に地域づくり全国会議で国土庁長官賞、1996年に秋田県文化功労者表彰、2002年に河北文化賞、2007年に仙北市芸術文化章をそれぞれ受賞しました。

 

脚本 内館 牧子

脚本家。秋田市生まれの東京育ち。武蔵野美術大学卒業後、三菱重工業入社。 13年半のOL生活を経て、1988年に脚本家デビュー。 2006年、東北大学大学院文学研究科修了。主な作品に、ドラマ『都合のいい女』(フジテレビ)、『ひらり』『私の青空』(NHK朝の連続テレビ小説)、『毛利元就』(NHK大河ドラマ)、『週末婚』(TBS)等。小説『義務と演技』(幻冬舎)、『転がしお銀』(文藝春秋)、エッセイ集『あなたはオバサンと呼ばれてる』(講談社)等。第1回橋田壽賀子賞、文化庁芸術作品賞、日本作詞大賞、放送文化基金賞、など多数受賞。日本相撲協会横綱審議委員会/審議委員。東京都教育委員会/教育委員。

内館牧子メッセージ

私は秋田市土崎港で生まれました。育ちは東京ですが、「秋田は故郷」という思いがあります。故郷のために何かできることはないかと思っていた時、『わらび座』から小野小町を書いて欲しいと言われ、驚きました。というのも、私は晩年の小町に興味があり、いつか書く日があれば…と、以前から資料を集めていたのです。秋田で生まれた小町は、京都で亡く なったとも、秋田で亡くなったともされていますが、私は書くあてもないうちから取材を進めていました。そうであるだけに、小町を書く場を与えられたことは 本当に幸せです。「秋田美人」は小町に端を発すると言われ、その美貌は彼女にとってプラスばかりではなかったかもしれません。が、晩年の凛とした生き方は、21世紀の女たちをも憧れさせる迫力があります。強いからこそ美しい。そんな秋田の女を、『わらび座』を通して全国に発信したい。それこそが、私が故郷 と、故郷の小町に対してできることと考えています。

 

演出 栗城 宏

1986年わらび座入座。福島県出身。8年間役者として舞台で活動した後、劇団の文芸部に所属し、わらび座内外の多くの作・演出を手がける。日本を代表する演出家(中村哮夫、栗山民也、ジェームス三木、大関弘政、横内謙介)に師事し、ミュージカル演出の最前線に身を置く。2007年には文化庁新進芸術家海外留学研修制度にてアメリカ合衆国オレゴン州アッシュランドのシェイクスピアフェスティバルに行き90日間研修を受ける。平成20年には「笛じいちゃんとボクの宇宙」(脚本)(平成19-20年小学校上演)が文化庁平成20年度本物の舞台芸術体験事業に選ばれた。2012年には秋田初の県民ミュージカル「白瀬中尉物語」の脚本・演出を手がけ、総勢100名の関係者と共に成功に導いた。

 

作曲:深沢桂子
編曲:前嶋康明
作詞:高橋亜子
振付:尚すみれ
衣裳:朝倉摂
美術:宮本博司
照明:塚本悟
制作:わらび座